コーヒー豆の値上がりについて

最近テレビでやたらコーヒー豆の値段が上がっていることが取り上げられています。

原因はブラジルのコーヒー消費量が増えたこと+環境災害などによる他国での影響により日本に入ってくるコーヒー豆が激減しているためと報道されています。

実際はどうなのでしょうか?

今までにもブラジルでコーヒーは飲まれていました。

しかし、それは輸出できない規定外の珈琲豆です。

飲み方は珈琲の豆を砕いて砂糖をたっぷり入れたものです。

当時ブラジルへ行っていた大手商社の知人は初めその甘さにびっくりしたそうです。

輸出されないランクの豆は「クズ豆」とも呼ばれ、味などがほとんどなく、豆を真っ黒に焦がし,コーヒー液にドロドロするくらいの砂糖を入れたものがブラジルのコーヒーでした。
(一昔前、ブラジルのあるコーヒー豆焙煎工場では真っ黒に煎りあがった豆を釜から出し、水をかけて冷ましていたほど、とにかく豆を焦がせばよいくらいの認識でしかなかったようです。)

そして現在では、2007年ごろからバイオエタノールなどの生産でブラジルの経済が豊かになるにつれて、輸出に回っていた質の良い珈琲豆が自国消費されていくようになりました。

4,5年前にブラジルに行ったコーヒー関係者の間では珈琲豆の値上がり予測していた方もおり、私も「ついに来たか」という感じです。

その時のブラジルは経済成長に沸き、サンパウロの街などは活気で溢れ、スペシャリティーコーヒーが味わえるコーヒーショップが出来ていたそうです。

ブラジルではあの、昔から飲まれていた砂糖たっぷりのコーヒーに変わり、日本人が飲んでも美味しいコーヒーが出てくるお店が増えていたことに、関係者は驚いていました。

コーヒー豆の値上がりの原因はブラジルの輸出量が減っただけでなく、他国で頻繁に起こっている自然災害も重なっていますが、コーヒー栽培からバイオエタノールの原料になるサトウキビに切り替えている農家も増えている背景もあります。

コーヒー栽培よりバイオエタノールの原料の方が手間もかからずお金になるからです。

これらの原因を考えると、これから珈琲豆の価格はまだまだ上がるのではないかと思います。

嗜好品といわれているコーヒーですが、やはり手頃で美味しいコーヒーが飲めるように願いたいところです。

コーヒー豆の値上がりについて」への2件のフィードバック

  1. そうなのですか。コーヒーの値上げ原因を検索していて見つけました。
    勉強になりました。ありがとうございました。

  2. コメント有難うござます。

    5,6年前にコーヒー豆の取引価格が一時、凄い値上がりしましたが、今は更に上回る勢いです。現状価格さえ、いつまで保たれるかといったところでしょうか。自然環境+世界経済の崩れから仕方がないのも現状のようです。

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